被害者にならない為の知識-精神薬を学ぶ-

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高齢者への向精神薬投与と転倒

"Maturitas: The European Menopause Journal" に発表されたオランダの研究者による論文

"Psychotropic medications, including short acting benzodiazepines, strongly increase the frequency of falls in elderly"

「短期作用型のベンゾジアゼピンを含め、向精神薬の投薬は高齢者の転倒頻度を強力に増加させる」

http://www.maturitas.org/article/S0378-5122(13)00013-3/abstract

Conclusions
This study confirms that taking psychotropic medication, including short-acting benzodiazepines, strongly increases the frequency of falls in elderly. This relation should be explicitly recognized by doctors prescribing for older people, and by older people themselves. If possible such medication should be avoided for elderly patients especially with other risk factors for falling.

結論
本研究は、短期作用型のベンゾジアゼピンを含め、向精神薬を服用することは高齢者の転倒頻度を大いに増加させることを確認した。この関係は高齢者に薬剤を処方する医師、ならびに高齢者自身にも明確に認識されるべきものである。可能であればこうした薬剤の処方は高齢患者、とりわけ他の転倒リスクの高い患者には避けるべきである。
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  1. 2013/04/25(木) 14:16:26|
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抗精神病薬による白質の急激

"White-matter microstructure in previously drug-naive patients with schizophrenia after 6 weeks of treatment"
DOI: http://dx.doi.org/10.1017/S0033291713000238 (About DOI), Published online: 27 February 2013

「初発統合失調症」治療のために抗精神病薬投与したところ、6週間の追跡において前頭葉白質に急激な減少が見られたとする中国人研究者による論文。

Cambridge Journal (ケンブリッジ・ジャーナル) 、Psychological Medicine (サイコロジカル・メディシン) に掲載。
http://radioprotection.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=8843288&previous=true&jid=PSM&volumeId=-1&issueId=-1

Conclusions
During the early phase of treatment, there is an acute reduction in WM FA that may be due to the effects of antipsychotic medications. However, it is not possible to entirely exclude the effects of underlying progression of illness.
結論
治療の初期段階において、抗精神病薬の薬物療法によるもと思われるWM FAの急激な減少があった。しかしながら、元の疾患が進行した影響を完全に除外できない。

※ WM FA 白質のFA値  (FA) 白質線維の統合性の指標 Fractional Anisotropy

「元の疾患が進行した影響を完全に除外できない」
薬の副作用を認めない精神医療のよりどころ。最後の砦。
  1. 2013/04/25(木) 14:21:02|
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抗精神病薬は認知障害を改善せず

Long-term (3-year) neurocognitive effectiveness of antipsychotic medications in first-episode non-affective psychosis: a randomized comparison of haloperidol, olanzapine, and risperidone
(初回エピソードの非情動性精神病における抗精神病薬の長期(3年)神経認知への有効性: ハロペリドール、オランザピン、リスペリドンの無作為比較)

ロンドンとスペインの研究者による長期(3年)前向き無作為化研究。
"初回エピソードの統合失調症スペクトラム障害"患者79人を対象に、第一世代・第二世代抗精神病薬の神経認知への効果を調べたもの。

2013年3月2日、"Psychopharmacology" オンライン版に掲載
http://link.springer.com/article/10.1007/s00213-013-2994-z#page-1

Conclusions:
The major conclusion of this study is that haloperidol, olanzapine, and risperidone have not demonstrated substantial neurocognitive effectiveness, improving cognitive deficits present in the early phases of the illness.
(ハロペリドール、オランザピン、リスペリドンが、本疾患の初期に見られる認知障害の改善といった実質的な神経認知への有効性を示さなかったというのが、本研究の主たる結論である。)

=====

「大勢の人前で嫌がる人に無理やり「おぱんつ」を脱がさせ、その後3年間観察したところ、、それは自尊心の向上には繋がらなかった」という研究。
  1. 2013/04/25(木) 14:22:16|
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人権侵害

先日(3月4日)、国連人権理事会の、「拷問及び他の残虐、非人道的な又は品位を傷つける取扱い又は刑罰に関する国連特別報告者」による報告書が発表されています。

「拷問等禁止条約」は日本も批准しています。

原文ダウンロード
http://www.ohchr.org/Documents/Issues/SRTorture/StatementHRC16SRTORTURE_March2011.pdf

(内容の一部)
○ 拷問や虐待という形で障害を理由に行われる精神医学による強制介入の撤廃を求める規範の作成、及びCRPD(障害者権利条約)により提供される権威のあるガイダンスにおいては大きな進歩があったにもかかわらず、依然として医療の場では深刻な虐待が行われており、障害のある人の選択の権利が、「患者にとっての最善の利益」という名目でかき消され、障害のある人に対する重大な侵害及び差別が、医療従事者の「善意」の仮面で隠されている可能性がある。

○ 精神疾患を理由とする自由の剥奪は正当化されるものではない。欧州人権条約においては、拘束を正当とするためには精神障害に一定の重症度が必要としている。しかし精神疾患の重症度は拘束を正当化するものではなく、また障害のある人等の安全を守るという動機によっても正当化されるものではないと考える。
さらに、障害を理由とて激しい痛みや苦しみを負わせる自由の剥奪は、拷問を禁止する条約違反の範疇にある。そのようなアセスメントにおいては、期限の定まらない拘禁、強制的服薬及び電気ショック、身体拘束や隔離、家族やコミュニティーからの隔絶などの要素が勘案されなければならない。

○ 政府は、合意のない精神科手術、電気ショック、短期・長期の両方で精神に作用する薬の使用を含め、障害のある人に対するあらゆる合意のない強制的医療介入を全面的に禁止しなければならない。

○ 障害を理由にした精神医学の強制介入を終わらせる義務は、即座に適用されるものであり、財源不足はその実施の先送りを正当化するものではない。
  1. 2013/04/25(木) 14:24:03|
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サインバルタ 自殺訴訟

"Eli Lilly and Co. settles wrongful death lawsuit"
(イーライ・リリー社、不法死亡訴訟に決着)
Apr 9, 2013

http://www.indystar.com/article/20130409/BUSINESS/304090105/Eli-Lilly-Co-settles-wrongful-death-lawsuit?&nclick_check=1

抗うつ薬、サインバルタ (Cymbalta) の服用を始めて4週間後に自殺したサウス・ダコタ州に住む16歳の少年の両親が、息子が自殺したのは同薬に自殺衝動を引き越すことがあることを知りながら適切な警告を怠ったためであるとしてイーライ・リリー社を提訴していた問題で、裁判開始を来月に控え、今回示談が成立。金額や内容は明らかにされていない。

2004年には19歳の少年が尿失禁の同薬治験中に首つり自殺しているが、こうしたケースの多くは今回同様に内容が明らかにされることなく示談となる。

この件について、イーライ・リリー社側はノーコメント。
  1. 2013/04/25(木) 14:25:01|
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統合失調症とベンゾジアゼピンの長期服用

○ ベンゾジアゼピンの長期服用は統合失調症の改善に役立たない

ドイツ、中国、オーストラリアの合同研究チームが、抗精神病薬とともにベンゾジアゼピンを服用する1045人の患者に関する研究をメタ・アナリシスしたもの。(European Neuropsychopharmacology‐ヨーロッパ神経精神薬理学掲載)April 17

Dold, M., Li, C., Gillies, D., Leucht, S.; Benzodiazepine augmentation of antipsychotic drugs in schizophrenia: A meta-analysis and cochrane review of randomized controlled trials. European Neuropsychopharmacology. Available online April 17, 2013

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0924977X13000722

アブストラクト 一部抜粋
There is no evidence for antipsychotic efficacy of additional benzodiazepine medication in schizophrenia. Therefore, benzodiazepines should be considered primarily for desired ultra short-term sedation of acutely agitated patients but not for augmentation of antipsychotics in the medium- and long-term pharmacotherapy of schizophrenia and related disorders.

統合失調症においてベンゾジアゼピン系薬剤を追加した抗精神病薬の有効性を示すエビデンスは全く存在しない。したがって、ベンゾジアゼピンは、主に急性の激越状態にある患者のごく短期の鎮静を目的に考慮されるべきものであり、統合失調症やその他の関連障害での中・長期の薬物療法における抗精神病薬に加えてその増強のために用いるべきものではない。
  1. 2013/04/25(木) 14:25:56|
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うつ病のスクリーニングには有力なエビデンスがない

Depression Screening Lacks Strong Evidence, Say Canadians
May 17, 2013

The Canadian Task Force on Preventive Health Care has reversed its 2005 recommendations, finding methodological flaws, possible bias, and uncertain generalizability in a review of the literature. “In the absence of a demonstrated benefit of screening, and in consideration of the potential harms, we recommend not routinely screening for depression in primary care settings, either in adults at average risk or in those with characteristics that may increase their risk of depression,” the task force writes in a forthcoming edition of the Canadian Medical Association Journal.

うつ病のスクリーニングには有力なエビデンスがない ― カナダ、ガイドラインを変更
2013年5月17日

2005年のガイドラインでうつ病のスクリーニングを推奨していたカナダ予防医療タスク・フォースは、文献の再調査を行ったところ、方法論的な欠陥、バイアスの可能性、不明確な一般化可能性が見つかったとして、標準的治療法ガイドラインを逆戻りさせることになった。「スクリーニングで示されていたベネフィットは認められず、また害を及ぼす可能性があることを考慮して、プライマリー・ケア環境での平均的リスクのある成人、あるいはうつ病リスクの高い性格の人を対象にした定期的なうつ病スクリーニングを施さないことを推奨する」とした。カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル(Canadian Medical Association Journal、略称:CMAJ)次号に掲載される。
  1. 2013/05/21(火) 14:41:22|
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英国心理学会、"臨床心理学部門" による意見表明

○ 英国心理学会、"臨床心理学部門" による意見表明
Division of Clinical Psychology Position Statement on the Classification of Behaviour and Experience in Relation to Functional Psychiatric Diagnoses
機能的精神医学的診断に関し、行動と経験の分類に対する臨床心理学部門 (DCP) の意見表明

Time for a Paradigm Shift
パラダイム・シフトを起こす時

The DCP is of the view that it is timely and appropriate to affirm publicly that the current classification system as outlined in DSM and ICD, in respect of the functional psychiatric diagnoses, has significant conceptual and empirical limitations. Consequently, there is a need for a paradigm shift in relation to the experiences that these diagnoses refer to, towards a conceptual system not based on a ‘disease’ model.
機能的精神医学的診断という点から、DSM やICD に述べられる現在の分類体系には重要な概念上および経験的限界があることを公式に表明することが、適時かつ適切であるとDCPは考える。従って、これらの診断に言う経験に関し、『疾患』モデルに基づかない概念体系へのパラダイム・シフトが必要である。

“…it should be noted that functional psychiatric diagnoses such as schizophrenia, bipolar disorder, personality disorder, attention deficit hyperactivity disorder, conduct disorders and so on, due to their limited reliability and questionable validity, provide a flawed basis for evidence-based practice, research, intervention guidelines and the various administrative and non-clinical uses of diagnosis.”
統合失調症、双極性障害、人格障害、注意欠陥多動性障害、行為障害などの機能的精神医学的診断は、その限られた信頼性と不確かな妥当性ゆえに、エビデンスに基づく診療、研究、介入の指針、またその診断の行政的および非臨床的使用には、不備のある根拠を供するものである。

http://www.madinamerica.com/wp-content/uploads/2013/05/DCP-Position-Statement-on-Classification.pdf
  1. 2013/05/24(金) 11:43:36|
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