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被害者にならない為の知識-精神薬を学ぶ-

精神医療被害連絡会 公式メールマガジンユーザーの為のブログです。

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英国心理学会、"臨床心理学部門" による意見表明

○ 英国心理学会、"臨床心理学部門" による意見表明
Division of Clinical Psychology Position Statement on the Classification of Behaviour and Experience in Relation to Functional Psychiatric Diagnoses
機能的精神医学的診断に関し、行動と経験の分類に対する臨床心理学部門 (DCP) の意見表明

Time for a Paradigm Shift
パラダイム・シフトを起こす時

The DCP is of the view that it is timely and appropriate to affirm publicly that the current classification system as outlined in DSM and ICD, in respect of the functional psychiatric diagnoses, has significant conceptual and empirical limitations. Consequently, there is a need for a paradigm shift in relation to the experiences that these diagnoses refer to, towards a conceptual system not based on a ‘disease’ model.
機能的精神医学的診断という点から、DSM やICD に述べられる現在の分類体系には重要な概念上および経験的限界があることを公式に表明することが、適時かつ適切であるとDCPは考える。従って、これらの診断に言う経験に関し、『疾患』モデルに基づかない概念体系へのパラダイム・シフトが必要である。

“…it should be noted that functional psychiatric diagnoses such as schizophrenia, bipolar disorder, personality disorder, attention deficit hyperactivity disorder, conduct disorders and so on, due to their limited reliability and questionable validity, provide a flawed basis for evidence-based practice, research, intervention guidelines and the various administrative and non-clinical uses of diagnosis.”
統合失調症、双極性障害、人格障害、注意欠陥多動性障害、行為障害などの機能的精神医学的診断は、その限られた信頼性と不確かな妥当性ゆえに、エビデンスに基づく診療、研究、介入の指針、またその診断の行政的および非臨床的使用には、不備のある根拠を供するものである。

http://www.madinamerica.com/wp-content/uploads/2013/05/DCP-Position-Statement-on-Classification.pdf
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  1. 2013/05/24(金) 11:43:36|
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うつ病のスクリーニングには有力なエビデンスがない

Depression Screening Lacks Strong Evidence, Say Canadians
May 17, 2013

The Canadian Task Force on Preventive Health Care has reversed its 2005 recommendations, finding methodological flaws, possible bias, and uncertain generalizability in a review of the literature. “In the absence of a demonstrated benefit of screening, and in consideration of the potential harms, we recommend not routinely screening for depression in primary care settings, either in adults at average risk or in those with characteristics that may increase their risk of depression,” the task force writes in a forthcoming edition of the Canadian Medical Association Journal.

うつ病のスクリーニングには有力なエビデンスがない ― カナダ、ガイドラインを変更
2013年5月17日

2005年のガイドラインでうつ病のスクリーニングを推奨していたカナダ予防医療タスク・フォースは、文献の再調査を行ったところ、方法論的な欠陥、バイアスの可能性、不明確な一般化可能性が見つかったとして、標準的治療法ガイドラインを逆戻りさせることになった。「スクリーニングで示されていたベネフィットは認められず、また害を及ぼす可能性があることを考慮して、プライマリー・ケア環境での平均的リスクのある成人、あるいはうつ病リスクの高い性格の人を対象にした定期的なうつ病スクリーニングを施さないことを推奨する」とした。カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル(Canadian Medical Association Journal、略称:CMAJ)次号に掲載される。
  1. 2013/05/21(火) 14:41:22|
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医療化とは

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  1. 2013/05/17(金) 16:11:17|
  2. 医療化と病気作り

エビリファイ

統合失調症薬に恩賜賞 全国発明表彰、受賞者決まる
http://www.asahi.com/tech_science/articles/TKY201305150524.html

全国発明表彰(公益社団法人発明協会主催、朝日新聞社など後援)の2013年度の受賞者が決まった。最も優れた発明に贈られる恩賜

(おんし)賞は、新しい統合失調症の治療薬を発明した大塚製薬の大城靖男さんら3人が受賞した。表彰式は6月18日に東京都内のホテルである・・・以下本文参照ください。

この統合失調症薬とは、勿論、エビリファイのことである。
まあ、この表彰のスポンサーが、製薬会社御用新聞の朝日新聞ですから、さもありなんと言う感じではある。

記事と関連するエビリファイのエビデンスを確認しておきたい。

まず、副作用を軽減したとあるが、
其の意味は、大きく分けて2つのことを指している。
一つは、ムスカリン遮断作用の軽減による従来の統合失調症薬の代表的な副作用である抗コリン作用による症状(便秘、口渇、認知低下

)が軽減されたことにある。もう一つは、この薬がドーパミンの部分アゴニストとなり、ドーパミンが低下した場合は、ドーパミンの代

わりをするから、ドーパミン遮断によるパーキンソン症状が軽減されると言うものだ。
前者は、記載の通りだろう。実際この薬のムスカリン受容体との親和性は低い。しかし後者に対しては大きな疑問が残る。
FDAの大規模副作用データベースの解析論文では、この薬のパーキンソニズムの発症頻度の高さが指摘されている。

副作用報告で、この薬の副作用報告の頻度ランキングをみると、次の通り、
5位遅発性ジスキネジア721件(PRR4位)、7位アカシジア(PRR3位)、9位ジスキネジア、10位ジストニア(PRR12位)
PRRとはその薬の特異性を表わす指標。
錐体外路症状としての報告は、18位327件であるが、上記副作用は広義には全て錐体外路症状であるから、この薬が薬剤性パーキンソニズムの副作用を軽減しているなどははっきりと否定されます。
この研究者もまた、次のように述べています。

Aripiprazole(エビリファイ)で報告された有害事象は,頻度順では体重増加,糖尿病などの糖尿病関連の有害事象が多く,次いで遅発性ジスキネジー,アカシジアなどの錐体外路に関連した有害事象であった.一方,PRR 順ではPRR が高くかつ頻度が高いものとして,アカシジア,遅発性ジスキネジーがあり,次いで糖尿病の有害事象があげられた.薬理学的にはaripiprazole はドーパミンの部分アゴニストとしての作用が考えられており,他の非定型抗精神病薬(MARTAとして分類されるolanzapine,quetiapine,risperidone)のような糖尿病関連の有害事象は少ないと考えられることから,ここで得られた結果は,aripiprazole の薬理学的な作用機序とは矛盾していると考えられた.そこで,非定型抗精神病薬で特徴的に見られた有害事象である糖尿病,膵炎,錐体外路障害,悪性症候群について,報告された症例で併用されていた医薬品を検討した.・・・中略
aripiprazole における糖尿病は,olanzapine,quetiapine,risperidone の併用による可能性が高く,一方,錐体外路障害と悪性症候群に関しては,報告された抗精神病薬自身による有害事象である可能性が考えられた.

また、連絡会への被害報告では、
・子供への適応外処方での、ジスキネジア(口をもごもごさせる)症状
・胆汁うっ滞による胆石、胆のう炎、膵炎
・エビリファイ単剤処方での自死
などが報告されている。

さらに、医薬品添付文書の副作用の記載では、臨床試験の結果として次のようなデータが示されている。
これって、副作用少ないと言えるのでしょうか?

副作用

**統合失調症
国内臨床試験において安全性解析の対象となった743例中、副作用が452例(60.8%)に認められた。主な副作用は、不眠(27.1%)、神経過敏(14.8%)、アカシジア(11.7%)、振戦(手指振戦含む)(10.5%)、不安(9.6%)、体重減少(9.2%)、筋強剛(6.3%)及び食欲不振(6.2%)であった。また、主な臨床検査値の異常変動はCK(CPK)上昇(13.7%)、プロラクチン低下(10.9%)及びALT(GPT)上昇(7.0%)であった。(承認時)
**双極性障害における躁症状の改善
国内臨床試験及び国際共同試験において安全性解析の対象となった192例中(日本人87例を含む)、臨床検査値の異常を含む副作用が144例
(日本人71例を含む)(75.0%)に認められた。主な副作用は、アカシジア(30.2%)、振戦(16.7%)、傾眠(12.5%)、寡動(10.9%)、流涎(10.4%)、不眠(9.9%)、体重増加(9.4%)、悪心(8.9%)、嘔吐(7.8%)及びジストニア(筋緊張異常)(5.2%)であった。(効能追加時)

エビリファイに特徴的なのは、そのドーパミン受容体との高い親和性です。
他のドーパミン受容体遮断薬をいきなり置き換えてしまうので、他薬からの変薬時に思わぬ急激な変化をもたらします。
また、半減期(60h)が異常に長く、併用により薬物血中濃度が想定以上に高まる危険もあります。
いずれにせよ併用には向きません。

大学の教授とこの薬の件を話したら、ちょっとの用量変更で、大きく変わると仰ってました。
それも、この薬のドーパミン受容体との特出して高い親和性の影響だと思われます。

記事中で、エビリファイの研究者が、子供にも使わせたいなどと言っていますが、絶対使わせたくないですね。
  1. 2013/05/16(木) 15:41:46|
  2. 抗精神病薬
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うつ病ではなかった躁うつ病でしたと言う嘘

Biswasらは抑うつ状態を呈した学習障害のある成人122例を対象としたレトロスペクティブな研究で、SSRIによる躁的な症状の出現について検討している。ParoxetineかFluoxetineの長期投与により、気分の高揚が39%に、問題行動が38%に、攻撃性が37%、睡眠の減少が37%、多弁が26%、激越興奮が24%、過眠が7%、性欲亢進が4%の患者で出現したことを報告している。症状出現までの期間をみると、3か月には40%であり、残り60%は3か月から33か月の間と、かなり後から出現することが示唆されている。両薬剤で比較すると多弁、多動、興奮などの出現頻度は、fluoxetineに比べてparoxetineのほうが明らかに多いことが示されており、注意が必要である。
さらに若年層では、双極スペクトラムともみなされるようなSSRIによる精神・行動面の副作用が出やすい事が知られている。ここで小児・思春期の不安障害の患者を対象として、米国で実施されたfluvoxamineの臨床結果の解析結果を示したい。これは6~17歳、平均10歳の不安障害患者45例(男子24例、女子21例)にfluvoxamineかプラセボを25㎎から強制増量で250~300㎎まで投与した8週間の試験における賦活関連の副作用の出現についての解析結果である。賦活関連の副作用としては多動、賦活、脱抑制など、躁的な症状がある。その結果をみるとfluvoxamine投与群22例中10例(45%)に躁的な状態が出現したのに対して、プラセボ群では23例中1例(4%)のみであった。こうした症状の多くは4週目以内に出現し、賦活関連の症状が出現した群では、出現しなかった群に比べて、8週目におけるfluvoxamineの血中濃度が有意に高値であったこと、年齢、家族における双極性障害や不安障害の有無などは関連がなかったことなどが示され、若年層に高用量を投与すると、比較的短期間の投与でも、躁的な状態が出現しやすいことが示唆されている。つまり、現在趨勢となっている、すべてを患者の有するbipolarityと言う素因に帰することには問題があることがわかる。
  1. 2013/05/05(日) 03:49:27|
  2. 抗うつ薬
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