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被害者にならない為の知識-精神薬を学ぶ-

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PSWとして目にしたこと


PSWとして目にしたこと

私は兵庫県在住の45歳の女性です。
この歳で3年間大学の通信課程で福祉について学び、昨年PSW資格を、今年の春社会福祉士の資格を取りました。
現場での実務経験はまだ本当に少なく、実習で精神のB型作業所、系列の地域活動支援センターで半年勤務、精神のA型作業所で2ヶ月勤務といったところです。

短い期間、転々としてきたのですが、そこで仕事が続かなかったのには深い訳があります。
それは、精神障害者当事者に対する福祉現場の職員対応のお粗末さが表向きの理由です。
しかしながら、もう一つの理由として、当事者彼ら一人一人にじっくり向き合う必要性があるにも関わらず、
人間として扱うことすら十分整っていない環境であり、当事者の皆さんがそのことに傷ついていること、
社会への自立もままならない中、福祉を頼って自立へかすかな希望を持ちながらかろうじてやってきている場で、
十分な扱いも受けられず苦しみ続けている姿を見て、福祉という大きな組織の中で私自身が資格を持ちながらできることは限られており、
現在の体制では、彼らの力になることは無理だと思ったのです。

掲示版にお書きしたように、私は今かつて当たり前のように一人の人間として普通に生活していた人が、
精神科医にかかり、そこで虫けらのように扱われ、平気で騙されたのを正そうとして逆に警察に通報され、医療保護入院で強制的に病院にぶちこまれ、
閉鎖病棟でひどい拷問虐待を受け、さらに大量の薬剤を投与され、薬漬けにされながら死にかけながら作業所にやってきて、
自分が必死で書いてきた体験談を私に読ませたことでこの問題の深刻さについて知りました。

職員と利用者という立場の間柄ではなかなか見えて来ないことも多く、さらにこの問題について考えたいと思い、
公的立場である資格を利用した専門職の立場をはずれ、継続してこの利用者さんと友人としてつながってこの1年余り見てきました。
正直言って、公的立場をはずれなければこの問題ははっきり見えてくるものではないと思います。
それは資格に基づく規定としてもはっきりと職員と利用者という立場を超えてはならないと言うことが明記されているわけですし、
やはり一人の利用者の事例にとらわれて、そのことだけに支援をするということは公的立場では困難なことだからです。
しかしながら、彼の事例はあまりにもひどく、決して見過ごしにできるものではないと思いました。
彼の事例こそ、今の社会がひた隠しにしている真に迫る精神障害者が置かれている実情なのだと思ったのです。

私は彼が体験したことのほとんど何も知らないところで同じだけの年数を生きてきました。
目の前で語られることが、あまりにも理解に苦しみ、私自身が当たり前だと思っていることも当たり前でない、
本当に人間として生きることも許されてこなかった人生であり、私自身もさらにその一つ一つが理解できず苦しみ続けた1年余りでした。
泣きながら、怒りをぶつけながら、何度大げんかして、もうこんなことしんどいからやめてやろうと思ったか知れません。
それでも彼にとっては、今唯一社会自立に向けて自信を取り戻しつつある希望の光が私だというのです。
何十年も死んだような人生を送ってきて、大量の薬に左右されて、やがて自分も死ぬのを待つだけの日々を送り続けて、
やっと長いトンネルから抜け出す方法を見つけ出してきているといったところでしょうか。

一進一退は繰り返しているものの、1年前に出会った時から比べると症状も随分治まり、
落ち込む状態に陥っても、自力で立ち上がるのに時間がかからなくなってきていること、
しんどくて冬の間は特に行くこともままならなかった作業所へも、最近では随分通える日数も頻繁になり、長い時間働くことも可能になってきました。
出かけても疲れ方が以前ほど残らなくなってきており、今では片道2時間半かかる主治医への通院も体力的に持つようになってきました。

私が知っている限りの短い期間でこれほどまで回復してきていることの大きな理由が考えられるとすれば、
やはりまず薬が大きく減ったことが考えられるのです。

彼は長い間かかっていた主治医がおりました。
一番最後に入院していた病院でかかった主治医が、独立開業したのでそのままその先生にかかっておりました。
彼は先生の人柄に惹かれて、その先生が処方して下さる薬が自分に本当に合ったものだし、先生もよく自分の体調などを調べて出して下さっているものだから、
先生の出して下さったものは安全なものだし、飲んでいると調子もいいので減らすつもりもないし、このままでいいと言っていました。

しかし私は1日20種類も17年間に渡って飲まされて、そのままにされていることがとても気がかりでした。
何よりもいつもふらふらになりながら、見るからに病人でいつも眠いのかろれつも回らない状態で必死で作業所に来ていたのが今でも忘れられません。
会っている時は何とか持っているものの、家ではしんどくてほとんど寝たきり状態、具体的にどうしんどいのか聞いてみると、神経障害、強迫神経症、目が眩しい、
聴覚が過敏、頭痛、腹痛、吐き気などがあるということでした。
まさかその時はそれが薬の副作用だなんてことは思ってもみなかったのですが、その時は彼の障害の症状はこういう症状があると思い込んでいました。
それが精神障害そのものでなく、薬の副作用を疑ったのは、彼が新聞の片隅に内海先生の書かれた「精神科医はやりたい放題」という本があるのを見付け、
自分は読むのが大変なので私に代わりに読んで内容を聴かせてほしいということをお願いしてきたことからでした。
本を読ませていただき、ああやっぱりか・・と思いました。

精神医薬が開発されてまだそんなに歴史がない中で、そろそろ20年になろうとしているが、多剤服用した人たちが突然死んでいる、
そういう結果が伏せられ続けながら、実態として浮き彫りになってきていることを知り、
彼はもう17年間も1日に20種類もの薬を平気で飲まされている、彼はそのことを信頼している医者からの薬だと言って信じ切って飲んでいる、
そのことに大変な危機感を持ったことでした。
彼が内海先生の本を見付けたことは何かの縁だと思い、そこから一気に断薬治療の必要性を彼に諭して仕向けていったのでした。
彼が訴えてきているしんどい症状の大半は、薬による副作用が疑われる、今どんな薬を処方されて、どんな副作用があるのかすべて調べました。
依存症が疑われる薬だけでも9種類、睡眠薬だけでも6種類、こんなに飲んでいれば睡眠薬だけでも昼間起きているのが困難だろうと。

しかしなぜこれだけの量の睡眠薬が処方されているかというと、これは彼が教えてくれたのですが、
結局医者も家族も自分が暴れられると困るし、手がかかるので、眠らせておとなしくさせるために、大量の睡眠薬を投与して落ち付けさせるためなのだと言います。
このために頭が回らなくなり、日常生活がままならなくなり、とても人間としての生活ができる状態でなくなることで生きる権利が奪われていると言います。
そこまでされてなぜいくら人柄がいいからって、今の主治医にかかっている意味があるのか問いつめました。
私も診察にはついて行っていました。主治医の先生のことも知っています。
人柄のいい先生ではあるのです、でも彼が一生懸命状態を説明して薬を減らしてほしいとお願いしても、先生は減らすことをしませんでした。
理由は簡単です、減らして何か悪い状態になって、自分が訴えられるようなことになってもらっては困る、薬代や診察代で儲けているので患者がよくなって
通院が減ると言うのでは都合が悪いというところなのです。
このままでは彼は騙されたままこの先生や薬に殺される、先がない、この先生では薬を減らすということはできないということを見限って、
私は必死で断薬治療を行っている医療機関を通える範囲で探し回りました。
ここまでくれば彼も事の重大さに気付き、真剣に薬を減らして本当に元気になりたいと思い始め、遠いところでも通って断薬治療に臨むことを決意しました。

なかなか表向きには公開されていない断薬治療の機関なのですが、唯一それらしい機関をネットで見付け、彼にそれを知らせました。
薬を減らして元気になれるのなら、もう一度元気になりたい、元気になったらもう一度働いて自分の足で生きてみたい、
苦しんでいる仲間たちを助ける側に回って活動できるようになりたい、強い思いを持って今までかかってきた主治医の元を去り、
断薬治療を行っている医療機関に今年8月からかかって、20種類飲んでいた薬をいきなり13種類まで減らされて4カ月間ここまで状態を見ているところです。

いきなり7種類抜かれたので驚いたのですが、抜かれた当初4週間ほどは体調もすぐれず随分苦しんでいましたが、
これも治るための第一歩で、乗り越えなければならないと思っていたことだったのか、今までのしんどい様子から見ても意外にあっさり慣れた様子でした。
現在4ヶ月目なのですが、随分以前と様子が違っているのがわかります。
とにかくふらふらで病人のように顔色も悪く苦しそうで倒れそうだったのが、今は別人のようにまっすぐ立って、はっきり自分の意思を持っているのです。
何よりも今は会っている限り、病人にも障害者にも見えず、どこから見ても一人の年相応の人間なのです。
まだまだ療養は必要で、家にいる間は親との関係も悪く、決して環境的に良くない状況が続いているのですが、
それでも彼は自分の健康管理ができるようになり、ただ寝たきりだったのが今は同じように寝ることも健康のためのものでコントロールしながら、
自分に必要な睡眠時間を取って生活できるようになってきています。
7種類薬を抜かれただけで、これだけの効果が出てきているのです。
しかもたった4ヶ月で変わってきているのです。
これをどう見るでしょうか?

年明けからはさらに断薬が進むことになりそうです。
現在の状態で回復が見えてきていることに、一時は生きることにさえ絶望を抱いていた彼も、大きな自信と希望を持ち始めています。
今はまだ文字や文章を読むこともしんどく、パソコンもできる環境にないので、私が代わってここまで書いてきていますが、
さらに状態がよくなって、彼自身が皆さんと話ができるようになる日もそう遠くないと見ています。
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  1. 2013/01/10(木) 21:34:43|
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