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うつ病ではなかった躁うつ病でしたと言う嘘

Biswasらは抑うつ状態を呈した学習障害のある成人122例を対象としたレトロスペクティブな研究で、SSRIによる躁的な症状の出現について検討している。ParoxetineかFluoxetineの長期投与により、気分の高揚が39%に、問題行動が38%に、攻撃性が37%、睡眠の減少が37%、多弁が26%、激越興奮が24%、過眠が7%、性欲亢進が4%の患者で出現したことを報告している。症状出現までの期間をみると、3か月には40%であり、残り60%は3か月から33か月の間と、かなり後から出現することが示唆されている。両薬剤で比較すると多弁、多動、興奮などの出現頻度は、fluoxetineに比べてparoxetineのほうが明らかに多いことが示されており、注意が必要である。
さらに若年層では、双極スペクトラムともみなされるようなSSRIによる精神・行動面の副作用が出やすい事が知られている。ここで小児・思春期の不安障害の患者を対象として、米国で実施されたfluvoxamineの臨床結果の解析結果を示したい。これは6~17歳、平均10歳の不安障害患者45例(男子24例、女子21例)にfluvoxamineかプラセボを25㎎から強制増量で250~300㎎まで投与した8週間の試験における賦活関連の副作用の出現についての解析結果である。賦活関連の副作用としては多動、賦活、脱抑制など、躁的な症状がある。その結果をみるとfluvoxamine投与群22例中10例(45%)に躁的な状態が出現したのに対して、プラセボ群では23例中1例(4%)のみであった。こうした症状の多くは4週目以内に出現し、賦活関連の症状が出現した群では、出現しなかった群に比べて、8週目におけるfluvoxamineの血中濃度が有意に高値であったこと、年齢、家族における双極性障害や不安障害の有無などは関連がなかったことなどが示され、若年層に高用量を投与すると、比較的短期間の投与でも、躁的な状態が出現しやすいことが示唆されている。つまり、現在趨勢となっている、すべてを患者の有するbipolarityと言う素因に帰することには問題があることがわかる。
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  1. 2013/05/05(日) 03:49:27|
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