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被害者にならない為の知識-精神薬を学ぶ-

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自律神経と向精神薬副作用

(安保徹先生との面談、著書より当会が執筆)

 自律神経は、交感神経と副交感神経のことである。交感神経は、エサ取り行動、つまり日中のアクティブな活動を司り、副交感神経は睡眠時や食事などゆったりした状態をもたらす。交感神経が優位であれば、様々な活動の臨戦態勢を取るということですが、唾液の減少、血管の収縮(高血圧)、気管の拡張(酸素を多く取り込む)、心拍数増加、集中力や運動性の向上など、身体に対していわばストレスをかける状態です。副交感神経の優位は、その逆で、膵液の増加、血管の拡張、気管の収縮、心拍数の減少などリラックスした状態です。また分泌系ホルモン(成長ホルモン)などは、副交感神経優位の状態で分泌されます。

 交感神経は、アドレナリン、ノルアドレナリンやドーパミンというカテコールアミンという神経伝達系によって支配されています。方や副交感神経はムスカリンやニコチンといったアセチルコリン系によって支配されます。

 交感神経と副交感神経は、シーソーの関係で、交感神経が優位であれば、副交感神経は劣位となり、逆に副交感神経が優位であれば、交感神経が劣位となります。

 これらの自律神経の働きと、向精神薬の薬理作用(作用、副作用)を照らし合わせると見事に一致することに驚きます。交感神経優位に働くのは、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン作動薬で、また副交感神経優位を邪魔するのが、ムスカリン遮断薬です。前者は、リタリンやコンサータ、ストラテラといった覚醒剤やドーパミンアゴニストのエビリファイ、後者は抗コリン作用を持つ抗精神病薬(定型抗精神病薬やジプレキサ)や3環形抗うつ薬などです。これらの薬は、覚醒剤であれ、抗コリン作用薬であれ、交感神経優位に働きます。

 自律神経が、交感神経優位であるか副交感神経が優位であるかは、白血球の顆粒球とリンパ球の比率で分かります。顆粒球が多ければ交感神経優位、リンパ球が多ければ副交感神経優位という事です。

 顆粒球過多つまり交感神経優位の状態が長く続くと次のような症状が現れます。倦怠感、不眠、不安感、便秘、食欲不振、肩こり、腰痛に始まり、さらに高血圧,白内障,胃潰蕩,多臓器障害,発癌などが誘発される。さらに副交感神経優位で行われる内分泌、外分泌細胞の働きは停止し、血糖は上昇し(インスリンが分泌されない)、口渇となる。頻脈も。さらに抗コリン作用で認知症リスクも高まる。さらに、副交感神経優位では、物事を認知する能力が高まるが、交感神経優位では回りが見えなくなるなど認知機能が低下する。

 どうでしょう?交感神経優位の状態が長く続いて引き起こされる症状と向精神薬の様々な副作用症状が見事に一致することが判ります。逆にドーパミン遮断によるパーキンソニズムの涎れも説明できます。

 ということは、向精神薬の様々な副作用は、副交感神経優位(リンパ球の増加)になれば解消されるということが出来ます。

 以前、あおぞらクリニックの菊池医師が、向精神薬ユーザーは自律神経が固定化されていると仰ってましたが、それはつまり交感神経優位に固定化されているということでしょう。

 安保先生には、自律神経を整えるにはどうすれば良いのかということをお聞きしたかったのですが、やはり、特効薬的な対処方法は無いということです。唯一、確実なのは、副交感神経優位になるには、身体を温めることだという事です。冷え症の改善が、向精神薬の副作用の軽減に繋がるということです。

 また、交感神経を刺激する薬物の継続的な長期使用しているうちは、これら副作用症状は改善されないという事です。また、交感神経優位では、成長ホルモンも分泌されず、血管も収縮し、睡眠の減少、認知機能低下を起こしますので、これらの薬剤を長期に使用すれば、子供の成長、知能、知覚の発達も阻害されるという事です。これは浜六郎先生も別の知見から同じ結論に至っています。

 ここまでで、生命維持に必須な自律神経にみだりに外部から干渉することが如何に馬鹿げたことか分かって頂けたでしょうか?
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  1. 2014/01/26(日) 22:34:01|
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